理系の卒論って何をすればいいの?
【理系の卒論って何をすればいいの?】理系の卒業論文は、文系とは異なる特徴があります。実験やデータ解析が中心となり、論文の形式も違ってきます。ここでは理系卒論の一般的な進め方を説明します。
まず最初に研究テーマを決める必要があります。自分の専攻分野の中で、興味のあるトピックを見つけましょう。指導教員の専門領域と合致していると有利です。テーマ設定の段階から教員に相談しながら進めていくことをおすすめします。
次に先行研究をしっかりレビューし、自身の研究の位置付けを明確にしていきます。理論的な背景知識をインプットすることも重要です。
そして実験や観測、シミュレーションなどの実作業に入ります。研究室の実験設備を適切に使いこなせるよう、技術を習得する必要があります。データの収集と分析を丁寧に行いましょう。
実験データやシミュレーション結果などから、自身の仮説や新しい知見を導き出していきます。その過程で生じた疑問点は、教員や研究室の先輩と議論を重ねながら解決を図っていくことが大切です。
最終的には、実験手順や理論、結果とその考察をまとめて論文にします。理系論文の構成は一般に以下のようになります。
・序論(背景、目的、意義)
・理論(原理や方程式の導出など)
・実験方法
・結果
・考察
・結論
図表やグラフを分かりやすく示し、十分な議論を加えることが肝心です。査読を受け、必要に応じて加筆・修正を行った上で完成となります。
実験を伴う理系卒論には相応の労力がかかりますが、その分達成感も大きいはずです。計画的に取り組み、指導教員やメンバーとの密なコミュニケーションを心がけましょう。そうすれば優れた卒業研究を残せるはずです。